養生をよくすれば病なし
- 院長
- 2024年9月10日
- 読了時間: 2分
人は誰しも同じ時間を過ごして年をとります。老化(エイジング/Aging)は、わずか一世紀前までは稀な現象でした。しかしながら、医学含めた科学技術はめざましく進歩し、日本は現在少子高齢化を迎えています。老化と上手く付き合い健康をコントロールすることは多くの人にとっての課題となっています。
この老化現象、学問としてはすでにその一世紀前から興味深い研究が始められていました。クライヴ・マッケイ博士(Clive McCay 1898-1967)という生化学者が、カロリー制限(caloric restriction)をラットで実験し、適度な制限を与えることで寿命は伸びるという研究を行いました(※1)。この論文は1935年に発表されましたが、その重要性が広く認知されるまでに50年も歳月を費やしたと言われています(※2)。この発見は、近年霊長類のアカゲザルでも再現され、注目すべきことに食事制限で寿命が延びた事に加えて、老化病態、がんや心臓病といった病気の発症が抑制されると報告されています(※3、図)。

つまり、昔の人々の言う「腹八分目に医者いらず」は科学的にも明らかということです。先人は妙々たる知恵を後世に引き継いでいたのですね。
さて、この飽食の時代に食生活の節制、カロリーをコントロールするというプロセスは逆に大きな負担にも思われます。「食」のみでなく、睡眠、運動、ストレス、などの生活習慣因子も病気の予防や健康寿命の延長と関連することが言われています。過度に食生活を意識し食事制限を行う代わりに、日々の活動や習慣全体を見直し、自分に合った理想のスタイルを見つけることがベストかもしれません。食生活以外の生活習慣についても今後当ブログにてぜひ紹介したいと思っています。
養生をよくすれば病なし。「養生訓」を執筆した江戸時代の医学者、貝原益軒の理解は現代性を内包しているように思います。自分の行いへの正しい配慮によって、命を守ることができる、親を養うこともできる、寿命を全うすることもできる。インターネットであらゆる知識を得られる現代、正しい情報を得て自分の理想に近い生活習慣を獲得することが健康に永く生きるヒントではないでしょうか。
引用文献
※1 McCay CM, Crowell MF, Maynard LA. The effect of retarded growth upon the length of life span and upon the ultimate body size. 1935. Nutrition. 1989 May-Jun;5(3):155-71; discussion 172. PMID: 2520283.
※2 McDonald RB, Ramsey JJ. Honoring Clive McCay and 75 years of calorie restriction research. J Nutr. 2010 Jul;140(7):1205-10. doi: 10.3945/jn.110.122804. Epub 2010 May 19. PMID: 20484554; PMCID: PMC2884327.
※3 Colman RJ, Anderson RM, Johnson SC, et al. Caloric restriction delays disease onset and mortality in rhesus monkeys. Science. 2009 Jul 10;325(5937):201-4. doi: 10.1126/science.1173635. PMID: 19590001; PMCID: PMC2812811.






無理をせず、ご自身のペースで健康づくりを続けていきましょう。
「腹八分目」という昔からの知恵が、最新の研究でも裏付けられていることに深く感銘を受けました。長寿の秘訣が、過度な制限ではなく、自分に合った生活習慣のバランスにあるという考え方に、大きな安心を覚えます。 日々の健康を考えながら、気軽に楽しみたい時は、pokiig で無料オンラインゲームをプレイしてリフレッシュするのも良いでしょう。